お役立ち

No.24 エコノミーからヒューマニティを取り戻す

「エコノミーからヒューマニティを取り戻す」これは、Link-Uで毎年ご登壇いただいている山口 周氏の衝撃の書『ビジネスの時代』の副題である。

産業革命以後、安くて便利なものを大量につくり世界中にくまなく届けるビジネスモデルが世界の人々を幸せにするというエコノミー第一主義で働いてきたら、地球温暖化や環境悪化、食料やエネルギー不足も含めた地球の限界(プラネタリーバウンダリー)が迫り、格差社会などの資本主義の限界もあらわになってしまった。
1972年のローマクラブの「成長の限界」から約50年後、人類はSDGsと騒ぎ出した。
人間の幸せのための道具であったはずの経済が、人間性(ヒューマニティ)そのものを阻害していたのである(なんてこった~)。
「エコノミーや資本主義を否定することは非現実的であり、人類はその目的をもっとヒューマニティ視点にずらす(ハッキング)べきではないか」というのが筆者の主張である。

つまり、

成 長 → 成 熟(定常)
競 争 → 共 生
消 費 → 循 環
(廃棄)  (再資源3R)
所 有 → 共 有
有 用 → 意 味
(役立つ) (意味ある)
交 換 → 贈 与
(等価交換)(非等価交換)

への社会システムの転換である。
これは静かなる革命であり、社会の価値転倒を意味する。(経済人には困った命題である)

こんな社会システムの転換(サステナブル社会づくり)を企てるさまざまな試みがすでに至る所で萌芽し始めている。

・エシカル(倫理的)消費
・フェアトレード
・ビーガン(やオーガニック)
・パーマカルチャー
・トランジッションタウン
・コミュニティコイン
・カーボンニュートラル(脱炭素)
・水素エネルギー
・サステナブル商品
・ESG投資・・・

既に起こり始めた未来へ一歩踏み出してみよう。
そこには、大企業(組織)だからこそできる社会価値創造イノベーションのヒントがあふれている。

 

(2021/05/24)

お役立ち

No.24 エコノミーからヒューマニティを取り戻す

新年を迎えると、『20XX年、未来大予測』といった類の書籍が店頭に並ぶ。

未だ来ていないから「未来」なのに、それを予測することは言語的に自己矛盾を起こしている。
それなら「既来(既に来ている)」と呼ぶべきである。

「未来」は、予測すべきものではない。
自ら描くもの。

何が起こるかわからないVUCAの時代。
起こってもいないことに不安し、怯え、委縮することこそ、成長の最大の源泉である経験機会を奪う。
生きていく本来の力そのものを衰弱させる。
内なる心にある灯火を頼りに、自らデザインした方が楽しそうである。
万が一それが失敗だと言われたら、電球を発明するまで一万回失敗したと言われるイノベーター、トーマス・エジソンの言葉を思い出そう。
『私は失敗したことがない。ただ、一万通りのうまく行かない方法を見つけただけだ。』、と。

労働組合の異業種交流も、うまくいかない方法を体験できる場である。
一人不安に怯え、閉塞している時間はない。
たとえ「発明(成功)」できなかったとしても問題はない。
既に「成長」という果実を得ているのだから。

(2020/1/6)