コラム「理・夢・久・遊」

NO36. 「問い」を変えよう

世界は、究極の選択を迫られている。

地球温暖化対策(温室効果ガス削減)か化石燃料エネルギーの再活用か、
人の流れを抑制するコロナウィルス対策か人の流れを促進する経済対策か、
多少の暴走があっても個人の自由による資本主義を維持すべきかこれ以上の格差拡大を容認すべきではなく政府は平等社会実現への介入をすべきなのか、
民間人をも殺戮する軍事侵攻に武力で対峙するのか、対話による平和的解決法を選択するのか・・・

私たちは、この二律背反の世界に住んでいる。
このテーゼは、どちらかを選択することはできない。
昇華(統合)が求められている難題である。

日本もたった一つの地球でつながり、私たちは同時代を生きている。
世界の問題は、日本に住む人々の課題そのものである。

今までの日本は、「生きる安全」「働く安心」という土台があり、
その前提上で「生きがい」「働きがい」という高次の幸福追求の問いをたたていた。

今、世界と日本が直面する課題は「~がい」ステージとは異なる。
「安全と安心」の土台そのものが揺らいでいるのである。

「問い」を変えなければならない。
逆戻りのようだが、「~がい」から「安全・安心」への土台づくりの再構築である。

日本へのエネルギー輸入が困難になったらどうする?
食料自給率の低い日本の輸入食糧の価格が高騰したらどうする?
円の国際的な価値が低下したらどうする?
ウィルスが変異しつづけ常態化したらどうする?
隣国で戦争・紛争が起きたら国民の安全保障をどうする?
AIやロボットで雇用機会が失われる労働者が大量に発生したらどうする?
毎年、最大瞬間風速90mのスーパー台風が上陸(環境省「2100年の未来の天気予報」)したらどうする?

今までの問いでは、これらの課題は想定されていない。
本当に不都合な問いである。

今こそ、この問いへの全員の知恵によるイノベーション(昇華)が求められている。
高エンゲージメントはその産物に過ぎない。