コラム「理・夢・久・遊」

NO32.未来へのドライブ

VUCA(常に変動し、不確実で、複雑になり、曖昧)の時代。
正解のなくなった先の不透明な時代に、私(個人)と私たち(組織)は
どのようなハンドリングをして「幸せ」に向かって行けばよいのだろうか。

もう「未来予測(未だに来ていないものを予め測る)」には、殆ど意味がない。
なぜなら、予測すべき「正解(未来)」がそもそもなくなってしまったから。

一流大学・大企業・結婚・マイホームなんて
プロトタイプの「正解(=幸せ像)」があったのは昭和の話。
たった一つの正解教育しか教わって来ず、真面目に同調して
生きてきた日本では、正解のなくなった世界は「不安」でしかない。
動けない。とりあえず様子見をする。みんなに同調してみる。
・・・う~ん。

世界的なフューチャリスト(未来学者)であるエイミー・ウェブ氏は、
「凍った路面を運転していてスリップした時にブレーキを強く踏むことが最もリスクを高める行為」
という警鐘を鳴らしている。

スリップ時に一番してはいけないことは、
ブレーキを踏むこと(先送り)、ハンドルから自らの手を離すこと(同調行動)である。

VUCA時代に私たちを襲っているテーマ、
例えば「地球温暖化」「食糧不足」「少子高齢化」「格差拡大」でもそうだが、
この変化は時間が経てば禍が過ぎ去るものではない。
ますます悪くなっていくテーマなのである。
どんなに不安でも、とても怖くてもハンドルを握り
、軽くアクセルを踏んで自ら運転しなければ大事故が待っている。
かつ、未来へドライブするには、積み上げの課題解決(カイゼン)型ではなく、
価値創造(ジャンプ)型の行動も必要なのである。

「先送り」と「同調行動」を抜け出すには何が必要だろうか。
実は、そんなに難しいことではない。

自分の内なる本心に耳を傾け、
意見の異なる他者との対話を繰り返し、
その違和感を内省して自己認知(視野拡大・視点深耕・視座高位)を拡げ、
自分の本当の価値観(自分が存在する意味)を知る。
また、できるだけ意識的に越境して多様な他者と出会い、
具体的な行動で身体的な経験知(実践知)を高めること。
ではないだろうか。

人と健全に関わること、そんなところに未来を安全にドライブするヒントがあるかもしれない。

あなたは、今から、どのようにアクセルを踏み、
どのように自らのハンドルを握り、どんなドライブをしてみたいですか。