お役立ち

No.26 ワーケーション施設でスイッチバック

 

「ビジネス(business)」を分解すると、「busy(忙しい)+ness(名詞形)」。
忙しい筈だ。

テレワークになって、更に忙しさが増している方もいるのではないか。
個人で完結できる仕事の場合は、テレワークの方が集中力もアップし「個人生産性」は高まるだろう。
一方、創造性や他者の知恵との協働など「集団生産性」が求められる仕事の場合は、個人力だけでは生産性が低下してしまうからだ。
やはり、衆知を集める場も必要である。
オンラインの場は、参加者の民主制が担保しやすいが、頼りになる感覚は、視覚と聴覚の二感のみである。
リアルの場は、五感と第六感まで活用できる。
創発や合意形成には効果的な場合が多いだろう。
リアルな場を更に効果的にするには、会社の閉塞した会議室から一歩出て自然に包まれた環境下がお薦めだ。

最近流行の「ワーケーション(Workation)」施設も増えてきた。
「ワーケーション」とは、「work(仕事)」と「vacation(休暇)」を組み合わせた造語で、「リゾート地など普段の職場とは異なる場所で働きながら休暇取得などを行う仕組み」である。
更に「vacate」とは「空ける。空っぽにする」という意味もある。
個人のワーケーションもあるが、仲間とのワーケーションもある。

私は、敢えて異業種の仲間と自然に包まれるワーケーション施設に行くことにしている。

頭を空っぽにして余白をつくり、自然の中に身を置く。
青い空・陽光・そよいでくる風・川のせせらぎ・光り輝く海や湖・鳥のさえずり・木漏れ日・・・。
そして、地元のおししい食事やお酒。
頭ではない五感を含んだ身体感覚が覚醒していくのがわかる。
自然は本来の人間性を簡単に蘇生させてくれるので、いつも戦闘モードのビジネスパーソンも、心穏やかな優しい気持ちになってくるから不思議だ。

そんな中で頭を空っぽにして対話(ダイアローグ)してくると、溢れるアイディアが余白にどんどん流れ込んでくる。
異業種の仲間だと、視点も視野も視座も異なるので更に創発が起こってくる。
兎に角、生産的な場なのである。

 

最近、筆者が行ったワーケーション施設をご紹介する。

 

1)埼玉県飯能市の森林と小川に隣接した「Alive サステナブルラボ飯能

2)静岡県熱海市にある環境ジャーナリスト枝廣淳子氏が始めた「株式会社未来創造部のワーケーション施設

 

会社の会議室で頭を使って忙しそうに議論するよりも、ワーケーション施設で人間性を回復した仲間たちと空っぽになった方がブレークスルーを生むことが実感できる筈である。

(2021/6/21)