お役立ち

No.21 人がつながること

コロナ禍になってからもう1年が過ぎようとしている。
密をさけるべく、在宅勤務(リモートワーク)などの新しい働き方が世界に広がってきた。
在宅勤務などの新しい働き方で企業の生産性はどのように変化したのだろうか。
コロナ下での在宅勤務(リモートワーク)と企業生産性との調査※によると、インド・アメリカなど職務が明確な国は生産性が向上したが、日本の生産性は現時点では下がっている、という調査結果が多い。
個人ではなくチームで成果を出す日本の働き方が主因だと思うが、新しい働き方を推進していく上では、新たな工夫が必要である。
(今回は、在宅勤務でのストレス・不安・メンタルヘルスへの悪影響は割愛する)

少し極端だが、在宅勤務でこんなことが起こっていないだろうか。

私は、入社○年目の一人暮らし。
昨春から在宅勤務が続いている。
今日も、生産性を落とさないように頑張ろう!

AppleMusic(オンラインミュージック)を聴きながら、キーボードを叩く。
たまにTeams(オンラインミーティング)で職場の仲間と議論。

あ~、もうお昼だ。
UberEats(デリバリーサービス)のランチがプチ贅沢。

午後からも山のような仕事をGoogle検索しながら自分一人で悪戦苦闘。
たまに定例オンライン会議。
17:35、今日の仕事が終了。
今日は意外とはかどったな。

よし、Amazon(オンラインショッピング)で頼んでおいた晩酌セット(おでん+焼酎)の鍋をつついて舌鼓。
酔ったまま、ベットでNetflix(定額制動画配信サービス)の海外ドラマを観ているうちに寝てしまった。

誰にも迷惑はかからない自分一人の自由で自己完結した世界・・・。

・・・少し待て、そもそも私たちはこんな生き方(働き方・暮らし方)をしたかったのだろうか?
いつまでこれを続けるつもりなのだろうか?
これが私たちの理想の組織(職場・チーム)の働き方やコミュニティでの暮らし方なのだろうか。

私たちは、どうやって時として分かり合えない面倒な他者と組み合うこと、つながることができるのか?
身体性が欠落した世界で、心理的距離まで遠ざかっていく。
一緒に笑う・雑談する・仕事をカバーし合うことも少なくなった自己完結最小世界で、どのように創発をおこしていけるのか。

人がつながる意味と意義をリデザインすることが必要になってきた。

イノベーションは、もともと「Happiness(幸福)」や「Well-being(持続的な幸せ)」のためにある。

自分を信じ、相手も信じる。
自分を許して、相手も許す。
自分を愛して、相手も愛する。
そんな他者との関係性が崩壊した世界でイノベーションを起こしても意味がない。

 

※経団連「2020年人事・労務に関するトップ・マネジメント調査」では、業務効率・生産性が向上したと回答した企業は20.2%、低下したと回答した企業は26.8%であった。
2020年7-8月のオラクルでの調査では、リモートワークで生産性が上がったと回答した日本の従業員は15%に対し、生産性が下がったと回答している日本の従業員は46%、調査11カ国中最下位という結果であった。ちなみにインドは上58%下32%、アメリカ上47%下31%、中国上44%下43%、11ケ国の平均は上41%下36%。

 

(2021/3/5)