お役立ち

No.5 已むに已まれぬ湧き出る想い

最近の企業ビジョンや行動指針、中期経営計画で一番多く使われている言葉は、「イノベーション」ではないだろうか。
組織でイノベーションが求められている。
それだけ、組織が閉塞しているということなのかもしれない。

イノベーションと言えば、やはりスティーブ・ジョブスが有名だ。
ジョブスをクリエイターという人はいない。
誰もが、イノベーターという。
イノベーションは、クリエイティブなアイディアだけではなく、社会(人々の暮らし)への影響力が必要だからである。

では、我々は、組織でますます必要とされるイノベーション力をどうしたら身につけられるのか。
スティーブ・ジョブスがイノベーター養成講座という研修会に足繁く通った形跡は見当たらない。
(これは、リーダーシップにも言える。マハトマ・ガンディーも、キング牧師も、マザー・テレサも、西郷隆盛も、坂本龍馬もリーダー養成講座に通った訳ではなかろう)
イノベーター(やリーダー)にあったのは、「已むに已まれぬ、湧き出る想い(と行動力)」だけである。

では、「已むに已まれぬ、湧き出る想い」どうしたら身につけられるのだろうか。
昔の経営者の箴言のように「倒産・大病・投獄」もあるが、現代では所詮、無理な話である。
せめて、現地に行き、現物を見聞・体感し、リアルな現実に圧倒されたら身につくのかもしれない。
大切な家族を病気でなくしたから、医学の道を志した医療関係者は多い。
歩けなくなった祖父母の為に、歩行支援ロボットを開発しているイノベーターの卵たちもいる。

自分が壊れるような圧倒的なリアル体験ができない場合はどうするのか。
兎に角「自己完結したSNSなどのスモールコミュニケーションの世界」とは違うリアルな世界へ一歩踏み出すことである。
正解のないリアルな他者との邂逅、そこでの違和感こそ「内なる自分の新発見」の場である。
異業種交流という場での他者との価値観の差異、異化効果はイノベーションの第一歩である。

(2019/11/11)